2016年10月29日土曜日

イスラエルのロシアSF出版社"Млечный Путь"

イスラエル在住のロシアSF作家パヴェル・アムヌエリが主宰する"Млечный Путь"という出版社のことを不覚にも最近まで知らなかった。"Млечный Путь"というのは「天の河」のことであるから、SF者にとっては何とも言えず共感できる会社名である。同じ名前の雑誌も刊行しており、詳しくは以下のサイトをご覧いただきたい。2008年に電子版で雑誌の刊行を始め、2012年からは紙媒体での雑誌も季刊で刊行している。http://milkyway2.com/

出版社は2010年に設立され、これまでにすでに40冊以上のSF小説を刊行している。ラインナップはFantlabに整理されている(https://fantlab.ru/publisher1513)。アムヌエリ自身の作品が一番多いが、ウラジーミル・ポクロフスキイの"Пути-Пучи"やアンドレイ・サロマトフの"Парамониана"、アレクサンドル・シレツキイの"Золотые времена"といった、主として80年代から90年代初頭にかけてロシアSF界を主導した「第四の波」の作家たちの作品集を刊行しており、喉から手が出るほど欲しい。しかも、これらの作家の作品集は現在のロシアではほとんど刊行されない。しかし、イスラエルで出版されたロシア語書籍はロシアで流通するわけではないのでozonでは手に入らず、指をくわえてみているしかない。と思っていたら、amazonで買えそうではないか!これは盲点。さっそくポチっとしてしまった……。

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